ディスプレイ・デバイス

 午後、電子書籍ビジネスコンソーシアム(http://www.ebookjapan.org)のセミナーで、ブックフェアに参考出品された、次世代シグマブックを見た。詳細は機密事項なので語れないが、第一印象は「ディスプレイ・デバイス」。松下さんの定義は「マルチ・ブック・プレイヤー」だが、文字も音声も映像も再生可能なカラー液晶ディスプレイなので、「ブック」や「読書端末」と呼ぶ必要はないと思う。

 テレビのセットトップ・ボックスとして苦節8年、全米で300万台売れたTiVo(http://www.tivo.com)や、Apple iPodを「ハードディスクの塊(かたまり)」と表現するならば、新シグマブックは「ディスプレイの塊」である。

  

 デジタル・カメラやMP3プレイヤーのSDカードを差し込めば、すぐに再生してくれる。動画もサポートとなれば、通勤の電車の中で、朝のテレビ・ニュースや昨晩のWBSを見るビジネスマンも出てくると思う。

 初代シグマブックとはコンセプトが異なるデバイスなので併売して欲しいし、2種類のシグマブックが相乗効果で、万のオーダーで売れることを期待したい。

 【写真はYamaneさんより】 手のひらサイズで、文庫本よりちょっと大きい。