朝日新聞のasPara

http://aspara.asahi.com/

 最近、朝日新聞で緑色の「asPara」というロゴが目立つ。夕刊の一面には毎日載っている。

 新しい会員制のサービスで、アスパラ・ポイントなるポイント・サービスがあり、投稿などによりポイントが増える。朝日新聞の読者でなくても会員にもなれるが、多少、コンテンツの閲覧制限がある。

 新聞社が、このようなクラブを開設した最大の理由は「読者の把握」だと思う。販売店が持っていた読者情報を、このサイトを通じてダイレクトに知ることが出来る。Asparaの個人情報は、姓名、読み、郵便番号、住所、電話番号、携帯電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、職業、朝日新聞購読の有無、購読期間などで、これらの顧客データベースが着々と構築されている。

 我々、コンピュータ業界にいる者にとって、ユーザ情報の把握は当然で、葉書やWebサイトでユーザ登録してもらい、翌年にはバージョンアップのご案内というのが、常套手段である。つまり2年目からは直販となる。

 出版業界では、取次ぎ、書店と品物が動くので、読者カードをたまたま返送してくれた方しかユーザ情報は把握できない。

 新聞業界は、販売店と読者との購読契約なので、読者の把握と、親密なコミュニケーション、そしてインターネットと融合するであろう新聞の将来を模索する目的で、このようなサービスが始まったのだと思う。

 会員プレゼントがたくさんあるが、葉書での申込みが多く閉口する。インターネットなのだから、すべてWebからの申込みページを作って欲しい。

 まだコンテンツが少ないが、どのようなクラブになるのか、今後の成長が楽しみである。

  

【2005.03.10】 30万人を突破したとのこと。