オーケストラ・ダスビダーニャ

 ダスビの第13回定期演奏会で、池袋の東京芸術劇場大ホールに行った。ダスビダーニャはロシア語で「さようなら」

http://www.dasubi.org/

 このオーケストラを知ったのは、2002年1月号「モーストリー・クラシック」(http://mostly.sankei.co.jp/)のアマチュア・オーケストラ紹介コラムである。当時、私のクラシック音楽の師、西村雄一郎くん(http://www.tjsaga.co.jp/tjs/sagaman/sap003.html)が連載していたので定期購読していた。

 2004年2月の11回定期も聴いたが、映画「馬虻」と5番。前年が7番。1993年から現在までに、7、8と9、10、11、13、6、4、12、2と3、7、5、1という順番に毎年演奏会を開催している。最初が7番「レニングラード」というのも、アマチュア・オーケストラのやりたい曲として理解できる。

 大きなホール(1999席)の3階席の奥のほう以外はほぼ埋まり、3/4は入っていたので、在京のプロ・オーケストラ顔負けの集客力である。

  

 一曲目の「ハムレット」は限りなく暗い映画音楽(作品116)の方を予習していたが、明るい冗談のような劇音楽(作品32)の方だった。この映画、中学生の時に、もう一人の音楽の師、山田くんと観た覚えがある。

 二曲目は軽いタッチのピアノ協奏曲第2番。ミハイル・カンディンスキーさん(http://www.dasubi.org/dsch/etc/mihailprof.html)の指が近くに見える、5列目だったが、端整で華麗な演奏だった。アンコールは「24の前奏曲」の17番。親戚のカンディンスキー(http://www.momat.go.jp/kandinsky/index.html)の絵画と同じように、リズムが溢れた演奏だった。

 最後は交響曲第8番。初めて聴く曲だが、第1楽章のコール・アングレ(イングリッシュ・ホルン)や、3楽章などまた聴きたい。1楽章の大音響は、5列目ではヴァイオリンもシンバルもうるさ過ぎ。弦の皆さんは、弾き終わると肩で息をする熱演。マーラーの9番同様、静寂のうちに音が終わるのだが、10秒近く余韻を楽しんだ。

 勲章を付けた方が多いが、ソ連と同じように、メンバーに階級でもあるのだろうか?

  

 クライマックス、さぁ木琴だ、ショスタコーヴィッチ (字あまり)