6/6正確な情報を求めて

 編集者が介在し、正確な情報を提供すれば、読者はインターネット上の情報であっても、お金を払ってくれると信じている。

 グーグル(http://print.google.com)は米国の主要図書館と提携して、書籍のデジタル化を推進しており、これをページ単位で販売するサービスを実験的に行っている。アマゾンは彼らが販売している書籍の中身を検索するサービスを開始し、書籍の拡販につなげている。中国政府は30万点以上の書籍のデジタル化を完了している。何れも「書籍」という、編集済みのテキストをインターネット上の確かな情報として検索させるものである。

 読書端末は生みの苦しみが続いているが、流通も在庫も不要で、森林資源も使わず、絶版のない世界が作れるインターネットを基盤とした電子書籍は、文字の拡大も、本文の検索も自由自在なので、何時の日か「感動や情報や知識を提供する基盤」として定着すると確信している。

 数年後、A4判でコピー用紙10枚程度の厚さと重さの電子ペーパーの登場を期待している。その頃には、ケータイの側面に細い溝が付いており、そこに差し込み、ケータイをコントローラとして、様々な情報を大画面で見ることができる。もちろん、コンテンツは常時つながっているインターネットから供給される。そんな世界を夢見ている。

 そこで見るべきデジタルコンテンツは、ブログやグーグル、アマゾン、中国そしてDTPの普及で、格段に増加しつつある。