中国のインターネット図書館

 昨日、文京区のインターネット図書館をご紹介したが、その開設直前の2004年4月5日、関連会社である黒龍江伊思特信息技術有限公司(http://www.eastit.com.cn/jp/index.htm)の社長以下数名が来日された。【写真は会社の母体である黒龍江大学】

 中国黒龍江省の経済IT担当副省長も同行されたが、新宿高島屋での昼食会の席上、インターネット図書館の話題となった。区報で知っていた文京区の例など、自慢げに説明したが、中国でもやっているとのこと。通訳を介した会話だったので、最初は通訳ミスかと思ったが、「ビュアー」とか「著作権管理」という話になり、だんだん中国の実情が判ってきた。

 日本では書誌情報を検索し、オンライン予約が可能となっているが、中国では、デジタル化された書籍つまりeBookをそのままダウンロードしてパソコンで読む仕組みを提供する予定とのこと。日本より何年も先行したシステムを構築しているようで、途中から恥ずかしくなってしまった。

  

 2002年10月29日、本とコンピュータ(http://www.honco.jp/)主催の「東アジアの電子書籍」セミナーで、中国の李先生が「30万点の書籍がデジタル化済み」と発言され、終了後、詰め寄って、スキャンではなくGBコードでのデジタル化であるとこを確認した。中央政府のデジタル化事業の成果物を、地方自治体で電子図書館として利用するのは、当然のことで、中国は携帯電話だけではなく、電子書籍の分野でも、世界の最先端を走っている。