写研という会社

 XKP、モリサワの次は写研。ということで今週はフォント特集になりそうだ。

 写研はWikiPedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%99%E7%A0%94)に詳しいが、電算写植機のトップメーカーで、石井茂吉さん、森澤信夫さんの二人で創業された。その後、森澤さんはモリサワを設立され、写研は現在、石井茂吉さんの娘さんが経営されている。

 1997年6月30日、7月3日、7月14日と3回、大塚の写研本社で石井裕子さんと打ち合わせを行った。一回目は会社の紹介と当時推進していたグレースケールフォントの説明。二回目はDTONICという辞書検索ソフトの仕様説明。三回目がグレースケールフォントやDTONICの大修館書店「現代漢和辞典」への適用の検討。

 毎回、こちらは私一人だが、写研側は石井さん以下8名ほどが参加された。大修館書店の森田さんの紹介で会ったのだが、漢和辞典CD-ROM制作のジョイント・プロジェクトは実現できなかった。実現していれば、次は「大漢和」(http://www.taishukan.co.jp/kanji/daikanwa.html)というストーリだったのだが。

  

 日本の多くの書籍が、独自のディレクトリ構造、独自の文字コード、独自の制御コードの写研データとして蓄積されているため、XML化やデジタル化の阻害要因となっている。

 それにしても、写研の文字の美しさには定評がある。以下のサイトに見本が掲載されている。

http://www.click-i.net/shaken_mihon_01.htm