イワタ・フォント

 イワタの水野さんとも10年以上のお付き合いとなった。旧社名のイワタエンジニアリング時代、東大赤門前のオフィスに何度も伺った。

 月曜日にご紹介した「XKP」を実装した製品を販売する際に、メーカ固有外字の制作や会社のフォント関連ソリューション(http://www.est.co.jp/solutions/font.htm)のフォント製作を手伝っていただいた。

http://www.iwatafont.co.jp/

 出版社と同様、フォントメーカも明治、大正時代の創業が多く、フォントのデザインに関する権利関係の問題がデジタル・フォントに時代に噴出した。15年から20年ほど前、今のソーシャルネットワークやブログ関連企業と同じように、フォントメーカが群雄割拠していたが、デザインや書体名などの紛争の末、徐々に淘汰され、日本ではイワタ、モリサワなどが残った。

 イワタは、岩田母型が源流で、新聞文字に強く、今でも多くの新聞社が顧客である。水野さんが新生イワタを引き受けられたのは50代だと思うが、見事な経営手腕で会社を再生された。