ソウルシステム

 ソウルシステムの李雄根社長とは、イワタの水野さんよりも前からのお付き合いである。李社長は元々ソウル大学の教授で、1980年代、韓国の民主化の流れの中で、地方新聞が登場し、新聞を迅速に制作できるDTPシステムの開発と販売で財をなされた。経済学博士で学者でもあった為、日本の大漢和(http://www.taishukan.co.jp/kanji/daikanwa.html)や韓国の漢語辞典にも興味を持たれ、現在75000種類のフォントを保有されている。

http://jpn.soltworks.com/solution/solution04_font.asp

 李さんとは、X社のWindows NT外字フォントの件で、ソウルに3回ほど伺い、フォントを供給していただいた。X社のシステムの受注には「Windowsクライアント・サーバのノウハウ」と「膨大な外字の提供」が要件で、前者は、当時いち早くWindowsアプリの開発に取り組んでいたのでクリアーし、後者の実現で美味しい焼肉を何度もご馳走になってしまった。来日も頻繁で、日本駐在の三浦さんを交えて、赤坂東急ホテルなどで打ち合わせを繰り返した。

 X社さんには、その後10年以上の長きに渡り、大変お世話になっている。

  

 当時、香港のフォントワークス、台湾のダイナラボ、韓国のソウルシステムが海外フォント御三家で、特にダイナラボはシャープ書院など各社の専用ワープロへのフォント提供で大きな売上を上げていた。

 フォントワークスAdobe PostScriptのフォントに強く、以下のURLの通り健在である。しかし、香港に親会社があるのかどうかは不明。

http://www.fontworks.com/

 ダイナラボはダイナコムウェアと社名を変えたが、今でも多くのフォント製品を取り扱っている。

http://www.dynacw.co.jp/

 ソウルシステムは2004年にソルトヮークスに社名を変更。李社長は引退されたようだ。

http://www.soltworks.com/