所有から利用へ

 2002年1月24日、神保町の新世界菜館(http://www.sinsekai.com/)2階の個室で、同級生の大庭くん、業界団体でご一緒している岡部さん、浦野さんと会食した。

 文科系の大庭くんが「XMLとかWebサービスとか良くわからない」というので、「はい、はい、教えてあげよう」と二つ返事をしたものの、自信がなく、XMLエヴァンジェリストの岡部さん、大企業の部長で省庁の委員などもされている浦野さんをお誘いした。

 XMLについては、上の岡部さんの本の中に「規律・統制・階層から自立・分散・協調へ」とある。それでは、Webサービスを一言でいえば?とお二人に問いかけたところ、浦野さんから「所有から利用へ」という絶妙のお答えをいただいた。

 確かに、Webサービスでは文字や画像や音声や映像やコンピュータのプログラムを所有するのではなく、利用する方式となる。電子書籍はダウンロードして所有するが、既にオンライン辞書は利用するビジネスモデルが確立している。

 給与計算やスケジュール管理、財務処理などのプログラムもパッケージ・ソフトを購入し自社のサーバにインストールするのではなく、インターネットを介してその先にあるサーバを利用するのが今後、一般化してくる。更に、これらのサーバは単独でサービスを提供するのではなく、複数のサーバを繋いで、機能を実現させることになる。

 雑誌の定期購読をサブスクリプション(Subscription)というが、毎月固定料金でサービスを利用する、ビジネスモデルが各種のアプリケーション・プログラムでも増加している。

  

 昨日、「通知から対話へ」と書いたが、浦野さんの「所有から利用へ」に較べるとフィット感が乏しい。もう少し考えなければ。