時そばと江戸の時刻

 先週の日曜日、入船亭扇辰さんが、まくらで江戸時代の時刻のことを話した。

 昼と夜の境である、暮れ六つ、明け六つを中心に12等分し、九つ(12時)から始まり、2時間ごとにカウントダウンされ四つから九つに戻る仕組みとなっている。つまり、12時:九つ、14時:八つ、16時:七つ、18時:六つ、20時:五つ、22時:四つ、午前0時:九つ、2時:八つ、・・・となる。

  

 時そばで「十六文か、それじゃ、銭がこまかいよ。1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ。今、何どきだ?」、「はい、九つで・・・・」、「10、11、12、・・・」

 それを見ていた男が、翌日、「十六文か、それじゃ、銭がこまかいよ。1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ。今、何どきだ?」、「はい、4つで・・・・」、「5、6、7、8、・・・」となるが、九つは夜中の12時、四つは夜中の2時である。「お八つ」は昼の1時から3時の間。

 

 因みに、「草木も眠る丑三つ時」とは、深夜12時(九つ)を子(ね)とし、丑(うし、八つ)、寅(とら、七つ)、卯(う、明け六つ)、辰(たつ、五つ)、巳(み、四つ)、午(うま、九つ)、未(ひつじ、八つ)、申(さる、七つ)、酉(とり、暮れ六つ)、戌(いぬ、五つ)、亥(い、四つ)の十二支を割り当てたもので、丑(深夜1時から3時)を4分割し、その第三に当る時。およそ今の午前2時から2時半となる。

  

 下手な文章で説明するよりも図解すると一目瞭然。以下のサイトにFlushを使った和時計と解説が載っている。

http://ammo.jp/monthly/0211/

 こんなサイトを見つけると、「インターネットって、何と素晴らしい世界なのだろう」と思う。