ThinkPadは飾りません

 14:00から赤坂プリンスの宴会場「五色」でIBMからPC部門を買収したLenovoの「レノボ・ジャパン株式会社設立記念セミナー」に参加。以下のような内容で、1000名近くが集まった。右の写真は、お土産にもらった、手ぬぐい。

 オンデマンド経営の新たな価値 日本IBM 大歳社長

 「新時代のPCビジネス」の幕開け レノボ・ジャパン 向井社長

 これからのPCの価値と実践 インテル 吉田社長

 進化し続けるThinkPad レノボ・ジャパン 内藤副社長

 ダイレクト・ビジネスとマーケティング戦略 レノボ・ジャパン 荒川役員

  

 Webサイトのアドレスもそのまま、ThinkPadのみならずIBMロゴもボディーに付いたまま、新会社の役員もほとんどがIBMのPC事業部のまま、設計も大和研究所のまま、と、「まま」が4回も並ぶIBM一色。レノボ・ジャパン(http://www.lenovo.com/jp/ja/)の本社も六本木の日本IBM本社の中にある。今後、レノボ色が強まるとも考えにくい。

 以前レポートしたとおり、IBMの中国戦略の一環で、ちょっとハードウェア事業をお預けしました。という感覚なのだと思う。

http://bizpal.jp/eijyo/20041209

http://bizpal.jp/eijyo/20041220

  

 1992年ThinkPad 700Cを誕生させ、その後のThinkPadも設計されたIBM大和研究所の内藤さんが「ThinkPadは飾りません」と言われた。一切の虚飾を廃し、機能美を追求する姿勢を、私も熱烈に支持している。

 インテルの吉田さんが現インテル名誉会長ゴードン・ムーアの「ムーアの法則半導体の集積度は2年で2倍」を再確認され、内藤さんが「ハードディスクの容量は18ヶ月で2倍」と言われた(これは、今、足踏み中)。20年以上もこのような状況が続いており、今後どんなThinkPadが登場するのか、とても楽しみだ。