XAMLは画面のPostScript

 昨日の賀詞交歓会で、石田先生とお会いした。

 石田先生とは、20年ほど前「東大PostScript研究会」に参加させていただき、C言語で簡単なPostScriptインタプリターを作り、ソースプログラムを製本・印刷して自社で販売するなど、面白い活動を一緒にさせていただいた。当時、先生は大型計算機センターの教授だったので、東大の弥生地区の校舎に何度も伺った。

 1936年のお生まれなので今年71歳。しかし、新しい技術への興味は旺盛で「Vistaのどんな技術が面白いですか」と訊かれた。Vistaの新技術は数々あるが、XAMLが一番気に入っているので「XAMLです。XMLの間にApplicationのAが入ります」と答えた。そしてXAMLを一番短く説明する方法として思いついたのが、表題の「画面のPostScript」である。石田先生も興味を持たれたようだ。

 静的な紙面用のページ記述として考案されたPostScriptで、動くものは表現できない。10数年前、AdobeがDisplay PostScriptという商品を発表し、私はてっきり動的なものを記述する言語だと思っていたが、出力デバイスが紙面ではなく画面に代わっただけのもので、NeXTが採用したが、数年で消えてしまった。現在、その技術はPDFに活かされている。

 XAMLは真の画面表示用言語で、ドキュメントやレイアウト/デザイン、テキスト/画像/映像、Flashばりの動作などを一元管理できる動的ページ記述言語である。このような言語の登場を待ち望んでいたので、いくつか製品開発を行っている。