テレビは周辺装置か?

 FMV-TEOやVAIO TP1では、家庭のテレビをパソコンの周辺装置としてHDMIケーブル1本で接続する。パソコン屋からみれば、ディスプレイ装置は、キーボードやマウス、ハードディスクなどと共に、「周辺装置」と呼ばれている。パソコンが中心で、その心臓部がCPU(中央演算処理装置)なのである。

 テレビを「周辺装置」と呼ぶと、「冗談じゃない!」と怒る人たちがいる。家電(AV)メーカーや放送局、ケーブルテレビの方々である。テレビこそが家庭の中心、放送局こそコンテンツの宝庫ということで、情報家電の中心にテレビやDVDレコーダーを置きたいと考えている。一方、PCメーカーはPCこそがホームサーバに成り得る唯一の存在と考えている。

 放送局からすれば、画面にはフルサイズでテレビ映像が映っているべきで、ウィンドウ表示で、窓が重なるなどもってのほか。コマーシャルの一部が隠れたらどうするんだ!

 ケーブルテレビ業者としても、今までテレビ毎に課金していたものが、サーバにケーブルを入れれば、録画も、各部屋のテレビでの再生も可能な仕組みではアガッタリ。

 Vistaの発表会で、NECの高須さんが「我々はコンピュータ屋としての良さを出す」と話されているテレビ映像を見たが、30年前から高須さんと同じ道を歩いてきた者として、「当然ながら、PCが中心」と考えている。

PS 写真はVista以前のNEC ValuStar VS790/HG 32インチ画面。Vista以後、どのような製品が出てくるか楽しみ。