Apple TV って何?

 1月9日、MacWorld San Franciscoの新製品発表は、iPhoneApple TV。iPhoneに目を奪われ、Apple TVについては製品名や形から、TiVo対抗のSet Top Boxかな?それにしては40GBと容量が少ないな?程度に考えていた。

 本日、ゆっくりhttp://www.apple.com/jp/appletv/を見たら、「家庭用iPod」だった。家庭のテレビの上への据置き型なのでSet Top Boxではあるが、HD録画機ではない。PCとの接続がUSBから無線LANに代わり、映像は家庭のテレビに出力し、音楽は家庭のステレオで・・・という、情報家電である。写真の通り、リモコンがiPod mini型なのがご愛敬。

 PC上のiTunesとシンクロし、音楽や映像を居間のテレビで楽しむことができる。Appleは昨年9月にiTunesでの映画販売を開始したが、その際iTVという開発名称で呼ばれていたデバイスがこれ。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20231707,00.htm

 10数ドルでダウンロードした映画を、iPodやPCの小さな画面で見るだけでは・・・と考えていたが、Apple TVの登場で、テレビの大画面で見られるようになった。

 それでは、iPhone同様ヒット間違いなし!かというと、テレビとパソコンとインターネットの融合、そして、映像のオンデマンド配信やダウンロード販売は、巨大家電企業や巨大メディア産業の主戦場なので、雌雄が決するのは数年後。

 しかも、iPodは「40GBを胸ポケットに入れて持ち歩けるから」売れたわけで、PCとApple TVがシンクするといことは、同じコンテンツが家庭内に二重に存在するわけで、PCからダイレクトにTVに映せば済むことを、わざわざ別のHDにコピーして行うことになる。今回のApple TVは繋ぎ商品なので、ほとんど売れないと思う。NeXTへのJobsの時間稼ぎである。

 iPhoneにはOS Xが入っているので、来年、OS Xが載り、HD400GBでPC機能を持つ、Apple TV 2.0(仮称)の出現に期待したい。Apple Home Serverの登場である。