武蔵境でマリア・マルダー(Maria Muldaur)

 マリア・マルダーを聴きに、JR中央線 武蔵境駅前にある、スウィング・ホールに行った。180名の小さなホールで、キーボード、ギター、ドラムスのトリオをバックに、マリア・マルダーの歌を90分ほど楽しんだ。

 1943年ニューヨーク生まれの63歳。同じ歳のミック・ジャガーは、声が出なくて、スペイン公演の初日をキャンセルしたが、マリア・マルダーは、「エニー・オールド・タイム(Any Old Time)」のあの初々しい声ではなくなっていたが、しっかり、アンコールのバック・バンドなしでの独唱まで、20曲近くを歌ってくれた。

http://www.mariamuldaur.com/

 ジャズ歌手「ミス・ペギー・リー(Peggy Lee)」の曲を3曲、JJケールを2曲、メンフィス・ミニー(Memphis Minnie、http://www.eonet.ne.jp/~muddy-waters/m2551memphis-minnie.html)を2曲、その他、ニューオリンズケイジャン系の曲が多い。メンフィス・ミニーを高く評価しているようで、チャック・ベリー以前、ロックの生みの親のように言っていた。

オールド・タイム・レディ

オールド・タイム・レディ

 後半、最初のソロアルバム【写真】から、「真夜中のオアシス(Midnight at the Oasis)」、「ドント・ユー・フィール・マイ・レッグ(Don't You Feel My Leg)」を歌ってくれた。

 これを聴いたのは1974年。互いに33年の月日が経っているのだが、その間、彼女は33枚のアルバムを出し、グラミー賞にも4回ノミネートされている。最新作のボブ・ディランのラブソング集も好評。

 残念だったのは、スウィング・ホールの客のノリが悪く、彼女も不完全燃焼気味だったこと。武蔵野文化事業団の友の会主催なので、彼女のファンは、半分の100人以下だったと思う。チケットは高くてもいいので、ノリの良い客が入った、ライブハウスで聴きたかった。