チャイコフスキーのピアノ協奏曲と悲愴

 最近、超有名曲が聴きたくなり、「シェヘラザード」と「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」、「展覧会の絵」と「新世界」、「ドボ8」などを矢継ぎ早に聴いている。昨晩は東京芸術劇場で、飯守泰次郎指揮、新日フィルでチャイコフスキーのピアノ協奏曲 第1番と交響曲第6番「悲愴」。

  

 最近、業界団体や会社で判断しなければならないことが続き、疲れぎみ。判断が正しかったかどうか、いろいろ考えながら聴くと、ピアノ協奏曲は雄大な川の流れのように感じ、「大河の一滴」に思えてきた。「悲愴」も好きな曲だが、こんな風に感じた。

1楽章 恐れと、それに対する勇気

2楽章 希望はあるのだが、その周りを悲しみが覆っている

3楽章 運命が歩いてくる。どんどん近づき逆らえない。

4楽章 奈落の底に突き落とされ、そこは別の世界。大きな悲しみの中、彼はもう戻らない。

  

 田部京子さんのピアノも良かったが、悲愴のクラリネットが冴えていた。

 アンコールは、これまた超有名なチャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」(弦楽四重奏曲 第1番 第2楽章のオーケストラ版)