Sony Reader

 ラスベガスで開催されているCES、SONYハワード・ストリンガー社長のキーノート・スピーチで、読書端末が紹介された。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0601/06/news027.html

http://japanese.engadget.com/2006/01/06/sony-readr/

 白いリブリエをグレーに変え、キーボードをなくしたものだが、BBeBではなく、当然ながらPDFのReaderとなっている。Sony Connect Store(http://musicstore.connect.com/)での電子書籍ダウンロード販売も開始するとのこと。出版業界に詳しい方が担当されていれば良いが、テクノロジー一辺倒でコンテンツ・ホルダーと付き合うのは危険である。

 数年前、AdobeAcrobat ReaderをAdobe Readerに名称変更した。今回、その技術を使ったSony Readerが登場したわけだが、「Sony Adobe Reader」と呼ばれるほどの密接な関係がなければ、米国での普及は難しいと思う。

http://products.sel.sony.com/pa/PRS/

  

 日本のリブリエは電子辞書の発展系として登場したが、Sony ReaderはiPodの読書版、つまりハードディスクの塊であるiPodに対して、ディスプレイ装置を強調し、「音楽の次は読書」という時代の先端を意識している。

 http://bizpal.jp/eijyo/20050106の大賀スピーチの汚名を返上し、「開拓者であり続けるSONY」を演出することには、成功したと思う。