科学技術が拓く50年後の未来

 東大、安田講堂で「科学技術が拓く50年後の未来 Our world of the future」を聴いた。旧知の立花隆先生の基調講演が目当てだったのだが、後半の若い研究者の皆さんのパネル討論も面白かった。

 この催しは、野村證券が資金提供したプロジェクトの成果発表会で、未来予測のCG映画や80頁の立派なパンフレットもいただいた。

http://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/ss/symp_nomura.html

 座長の副学長 石川正俊教授(http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/members/ishikawa/ishikawa-j.html)は、昨年12月のhttp://bizpal.jp/eijyo/20041204も主宰されていたが、このプロジェクトのメンバーは彼以外、「50年後にも生きている人」を選んだとの事。つまり、平均寿命が男78歳、女85歳なので、28歳以下、35歳以下の若い研究者である。

  

 立花先生の「パッション(夢を見る力)を持った者だけが、50年予測に参加する資格がある」という言葉や、「夢⇒理論⇒技術開発」という過程、アポロ計画の経緯や「マントルまで行こう!」計画などなど、夢が膨らむ会であった。

 共同研究の成果としては、「宇宙ステーション行きの軌道エレベーター」、「磁気浮上するエアカー」、「お肌認識化粧品」、「地震を抑えるスマートソイル」などが面白かった。

 アンケートにも書いたが、この共同研究は成果をなるべく沢山の人に見てもらうのが目的だと思うので、パンフレットやCG映画のWeb公開を望みたい。

  

【2005.10.22追記】

 R25 No.65 12頁のコラムRXRで紹介されていた。相変わらずWebサイトは無い。