GoogleとAmazon

 木曜日、夕方から神保町の日本教育会館へ。隔月で開催される、日本電子出版協会(http://www.jepa.or.jp)の理事会に出席。18時から1時間半ほどの会議の後、毎回、宴会がある。

 「乾杯の音頭を」とのことで、EPIC 2014(http://bizpal.jp/eijyo/20050622)の「Googlezon」をご紹介した。その後のパーティーで、藤田さん、IIZUKA Tさんと、こんな話をした。

  

 日本のAmazonはどう考えても儲かっていない。書籍は1500円以上で送料無料だし、アフィリエートの支払いもあるし、家電製品も最安値がウリだし・・・

 Googleだって、AdWords広告と検索代行以外、どこから利益を上げているのかサッパリ判らない。GoogleMapsやGoogleEarth、GooglePrint、Googleローカルなどなど、斬新なサイトを発表してはいるが・・・

 松下電器のV字回復は血の出るような経費削減の結果だが、製造業同様、Amazonのような小売業も、薄利多売でしか生きてゆけない。

 AmazonGoogleを真似て、A9.com、Alexa.comなど、斬新なサイトを立ち上げているが、これらのサイトで、どのようなビジネスモデルが成り立つのかサッパリ判らない。

 Googleの株価は300ドルを超え、10カ月で株価は3.5倍、時価総額でメディア最大手のタイム・ワーナーを抜いた。昨年8月の公開時、16億6000万ドルの資金を調達しており、それでMaps、Earthなどが実現したわけだが、米国の投資家は夢を買っているような気がする。

  

 GoogleAmazonも、M&Aを繰り返すことで成長を保っている日本の一部のネットベンチャーと同類で「数年後、爆発的な売上」という夢を投資家に与え続けなければならない。富士通が以前、「夢をかたちに」という企業キャッチコピーを使っていたが、夢だけが広がり、破裂する様も、我々はたくさん見てきた。