あっち亭こっちと柳花楼扇生

 知人からご案内のメールをいただき、午後から町屋へ。町屋は初めてだが、根津から3駅目で意外と近い。ムーブ町屋(http://www.tcn-catv.ne.jp/~acc/move/move01.html)という荒川区の文化センターで素人落語会である。会社の岡本くんも誘って、妻と三人で鑑賞。

 プロデューサーも兼ねる、あっち亭こっちさん(http://www.tanabekakuei.com/attitei/attitei.htm)は大手出版社勤務。彼のおかげで「生姜と葱の本」は2万部を超える事ができた。大恩人である。

 あっち亭こっちさんが落語「桃太郎」、バトルロイヤル風間さんの似顔絵コント【写真】の後、柳花楼扇生さんの「髪結新三」。歌舞伎で有名だが、円生などが落語で演っている、人情噺の大根多である。皆さんこれが目当て。

  

 扇生さんは、芝公園の割烹の若旦那で、素人落語界の頂点に立たれている。60分の予定を30分以上オーバーする大熱演であった。これだけ長時間の落語を聞いたのは初めてだが、とにかく上手い。情景描写も仕草も江戸の言葉も完璧。

 あっち亭こっちもセンスの良い芸名だが柳花楼というのも洒落ている。素人落語家は勝手な名前で楽しい。もっとも、タイガー&ドラゴンに出演している放送作家高田文夫のように、立川流から、立川藤志楼という立派な銘をもらっている人もいるが・・・

 二ツ目五街道佐助も人情噺を得意としているが、100分近いストーリーを一人芝居のように語るのは、佐助も扇生さんも特殊な才能の持ち主だと思う。

 最近、音楽も落語も、居眠りをしてしまう。今日もウトウト。仕事のし過ぎかな。