面構え

 賀来くんのお父さんが亡くなった。熊本で葬儀が行われ、先日、お礼状をいただいた。その中に、戒名と共に、お父さんの写真が添えられていた。セピア色で、30年以上前の若い頃の写真である。賀来くん同様、目鼻立ちがハッキリしており、意志が固いがヤンチャな方のようにお見受けした。

 自分が子供の頃の父の写真を使うのは、良いアイデアだとおもう。

  

 人の歴史は顔に出るものなので、面構えを見ただけで、その人がどんな人なのかイメージを膨らますことができる。片岡球子の「面構えシリーズ」も鋭い眼差しの偉人が太い輪郭で描かれている。

 最近、貴乃花をテレビでよく見る。目が虚ろでキョロキョロしている。大横綱はドッシリ構えて欲しいのだが、若くして偉くなりすぎたのだろうか。面構えも悪い。孤高に耐えるのが、つらそうである。