東山魁夷のカレンダー

 6月になって、ちょっと蒸し暑い。金曜日にはスコールのような激しい雨も降った。

 この4、5年、職場でもらうカレンダー以外に、東山魁夷の新潮社:小型カレンダーと日本経済新聞社:中型カレンダーを購入している。

東山魁夷 カレンダー2005 古都に憩う ([カレンダー])

東山魁夷 カレンダー2005 古都に憩う ([カレンダー])

 東山魁夷は、存命中、それほど好きな画家でもなかったが、カレンダーを買い始めて、奥深い絵が気に入っている。

http://www2.plala.or.jp/Donna/kaii.htm

 6月は「夏に入る」というタイトルの緑の竹やぶ。5月のゴッホ展で「黒は使わず、青だけで表現した夜」が話題となったが、この絵には様々な緑色の竹が描かれている。その緑が初夏の爽やかさを伝えてくれる。

  

 色使いということでは、福田平八郎が好きだ。同じような竹の絵があるが、平八郎の方がカラフル。魁夷の竹林は緑の微妙な色合いをたくさん使っているが、竹橋の近代美術館にある平八郎の「雨」は、瓦屋根に落ちる雨を微妙な灰色で表現している。残念ながら平八郎のカレンダーはないようだ。