上海市警が警告メール

 反日デモへの警告メールを、上海市の警察が一般市民の携帯電話に送ったというニュースを夕方のNHKで見た。以下、NHKニュースからの引用である。

-上海の警察は今週に入って「デモには許可が必要だ」などと書かれたメールを市民の携帯電話に直接送る異例の対応をとっています。4500社の日系企業が進出している上海には、中国で最も多いおよそ3万4000人の日本人が生活しています。過激なデモが上海にまで広がれば、地元の経済に悪影響が及ぶことも予想されるだけに当局は過激なデモの発生だけは何とか押さえ込もうと躍起になっています。

 中国の携帯電話は電話番号がメールアドレスになっているので、こんな芸当が出来るとの説明だったが、一瞬唖然とした。上海市民も驚いた様子が映し出された。本件、様々な問題を含んでいる。

 警察同様、民間でも簡単にスパムメールがばら撒けることになる。それより何より、警察には、全市民にメールを出す権利があり、それを簡単に実行できる国家体制が興味深い。

 日本でも災害時、テレビが自動的にONになるシステムなどが提唱されているが、総理大臣や県知事から緊急メールが携帯電話に入れば、効果てき面である。

 http://bizpal.jp/eijyo/20050329に「IT先進国である韓国の今がわかると、日本の明日が見えてくる。」と書いたが、日本よりも先に中国がIT先進国になる気配を感じた。

  

 デモの群集もネットや携帯電話で連絡を取り合って集まったわけだが、このような群集を「スマートモブズ」と呼ぶらしい。