イーブック・ジャパン(eBook Initiative Japan)社の仕事納めと忘年会で、冬の寒空の中、神保町を見下ろす とちの木通りに行った。役員、社員、取引先、アルバイトなど30数名で宴会。設立から5年目だがベンチャーの活気がみなぎっている。
イーブック・ジャパンは、マンガ、少女コミック、総合図書(文庫など)、スローブック(写真集、エッセイなど)、週刊ポストなどのジャンルを持つ電子書籍の出版社&書店で、最近、ベストセラー漫画のデジタル化で、急速に売上げを伸ばしている。
イーブック・ジャパン最近の事業を列挙する。
-松下シグマブックへのコンテンツ提供
-週刊ポストの記事単位42円での販売
-写真家と提携したデジタル写真集の制作と販売 http://bizpal.jp/eijyo/20041207
-ソースネクストと提携した1980円マンガCDの販売 http://www.sourcenext.com/products/comic/
-「北斗の拳」、「しゃりン子チエ」、「課長 島耕作」、「あしたのジョー」、「静かなるドン」、「手塚治虫作品」などとの契約と投入
自社で電子書籍の閲覧ソフト(ビュアー)を持ち、一貫した事業を展開している。
忘年会の挨拶で、「前人未到のデジタル出版社の創業に立ち会えて良かった」と話したが、出版社は「経営者の意思だけ」とつくづく感じている。どんな会社も「経営者の強い意思」で運営されるべきものだが、特に出版社は創業者の意思がすべてである。
ご存知の有名な出版社を思い浮かべていただきたい。ほとんどが明治・大正時代に創業されたそれらの会社は、創業者が自分の考えを著者に託して読者に訴え、著者と読者を創業者の意思で繋ぐことで、成立したのである。
イーブック・ジャパンの取締役会も活気がある。共通の目標に向って、皆がベクトルを合わせて努力しているので、議論も心地よいし、力量のあるメンバーが揃っているので行動も早い。