経営ソリューションセミナー

 木曜日午後、マイクロソフト社の「経営ソリューションセミナー2004 Fall」というのを聞きに、会社から徒歩5分のあいおい損保新宿ホールに行った。セミナーの企画・司会・講師はよくやっているが、聴講するのは久しぶりである。

 講師は三人で、慶応の草野先生、企画屋でVISIO使いの久保田さん、最後が企業セキュリティーについてマイクロソフト社からのプレゼンテーション。正味4時間の長丁場だった。

  

 テレビ「サンデープロジェクト」でおなじみの慶応大学 湘南藤沢キャンパス 総合政策学部 草野厚教授は、松下電器でサラリーマン経験があり、現場や市民に根ざした、政治解説を聞くことができた。起承転結のある講演ではなく、断片的な事象の紹介であった。

 最後の10分で強調されたのは「固定観念の打破」。つまり「冷戦が終結しても経済主導の平和な世界は訪れていない」、「中国は世界の工場から市場へ」、「水と安全はタダどころか、東京で水道水を飲んでいる人は30%、企業はネットセキュリティーに大金を投じている」などなど。柔軟な発想が必要で、日本も集団指導の時代から個の時代に入ったし、少子高齢化社会にも大きなビジネスチャンスがあると結んだ。

http://www.kouenirai.com/magazine/iv_11_01.htm  

 久保田さんはサンリオ、東急ハンズなどで企画を担当され、現在VISIOを使ったビジュアルなアイデア出しや企画書作成を推進されている。「成功する経営者とは情熱を持っている人に尽きる」と話されていたが、そりゃ当たり前。

http://www.kubotatu.jp/

 マイクロソフトは多発するデータ漏洩事件や個人情報保護法を踏まえた、Officeソリューションを紹介。DRM(著作権管理=コピープロテクト)技術を基にした、IRM(Information Rights Management)、つまりWord、ExcelなどのOffice文書を他人に渡す際に、コピー、印刷、引用などを制御する機能などを紹介した。

http://www.microsoft.com/japan/office/editions/prodinfo/technologies/irm.mspx

 参加者は200人くらい。高齢の方が多く、記念品は卓上拡大鏡だった。