月島のスペインクラブでフランクフルト

 夕方、月島の「スペインクラブ」に行った。大江戸線月島駅の7番出口を出たら、そこはもんじゃタウンで、有名な「ムーの子孫」などが軒を連ねていた。

 徒歩2分で、隅田川沿いの大きな倉庫を改装した「スペインクラブ」に到着。入り口では、もんじゃに負けじと、1メートル近い大きな鉄板で25人分のパエリアを作っている。二階の会員限定フロアーで前田さん、宇喜多さん、関戸さん、瀬戸さん、菅尾さんというメンバーでゆっくり会食。酒豪が勢ぞろいなので、Cava(シャンペン)、赤ワインから最後は40度のシェリー酒となった。

http://www.spainclub.jp/

 10月のフランクフルト・ブックフェアにMEBIC(Multimedia and Electronic Book International Committee)という団体で出展したが、今日はその打ち上げである。フランクフルト歴は前田さんが30年、宇喜多さんが15年、関戸さんが8年くらい、瀬戸さん、菅尾さんは初回である。私は10年目の今年、病に倒れて断念。前田さんも参加できず、二人で来年こそは!と誓い合った。

 フランクフルト・ブックフェアは世界最大の図書の版権売買会で、ヨーロッパのみならず、中国、南米、アフリカなど、様々な国の出版社が一同に会し、昼間からワインやシャンペン片手に、商談している。

http://www.frankfurt-book-fair.com

 電子書籍は1999年に登場し、2000年をピークに下降線を辿り、今年は我々のブースのSONY LIBRIePanasonic SigmaBookの2機種が気を吐いていた。すばらしい出来の読書端末なので、「すぐにでも買いたい」、「わが国でも売らせてくれ」などの嬉しい商談が相次いだとのこと。私はPanasonic側の展示を企画した。ついでに、日本の優れた電子ペーパー技術も世界に紹介したいと思い、JBMIA(社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会)の電子ペーパー懇談会をお誘いして、大日本インキ、凸版印刷イーインクブリヂストン富士ゼロックス、リコーなどの技術資料を配布させていただいた。

 この電子ペーパー懇談会の報告書に、中国の市場動向が詳しく載っているが、担当されたリコーの方に「こんな資料が欲しかった」と言ったら、「一昨年のあなたのフランクフルト報告を読んだのがきっかけです」との答えで、とても嬉しかった。以下の2002年のレポートの最後の「イーブックは日本から世界へ」の中国についての記述である。

http://www.est.co.jp/ks/d/bookfair02