松下電器のバッジ

 日曜日は欠かさず、上野鈴本の早朝寄席に行っている。自転車で15分、東大農学部本郷キャンパスの間の言問通りを下り、不忍池をグルッと半周する眺めのいいサイクリングコースである。

 今日は10:00ギリギリになり、風車さんに500円払って、エレベータに駆け乗ったら、目の前に、懐かしい松下電器のバッジが飛び込んできた。右の写真の丸い部分そのままで、黒地に金の三本の矢?、金で丸く縁取りされている。

 50代の髭のオジサンで、どうも出張中らしく、大きなバッグを持っている。社員バッジというものを久しぶりに見た。日曜日なのに、このオジサンが愛社精神に富んでいるわけではなく、短期出張のブレザーにバッジが付いていただけのことであろう。

 商売柄、どんな人かすぐに観察する癖があるが、大阪の営業現場の部長さんといっとところか。落語は通のようで、佐助さんだけしっかり聴かれていた。

  

 金曜日12ch WBSに中村社長が登場した。「破壊と創造」で松下電器V字回復の立役者だが、あの目で睨まれたら誰でもすくんでしまいそうな迫力がある。松下電器の迎賓館である京都の「真々庵」、テレビ映像では隣家が見えず、松下電器の財力と歴史を感じた。

*[Rakugo] 佐助さんの芝浜

 早朝寄席、先週はつくし、あし歌などが出た。つくし川柳川柳(かわやなぎ せんりゅう)に弟子入りするだけでも、勇気ある女性だと思う。いつもの若い男女を描いた新作。あし歌は二回目だが、初回の印象が強く、童顔とは裏腹に、腹の据わった芸人である。

 今日は栄助、才紫、風車、佐助が登場。才紫の人なつっこいキャラは昔から好きだったし、風車の土臭い田舎と佐助の洗練された江戸風情の対比が面白い。

 最近、五街道(柳家)一門の喜助と佐助の人気が高く、喜助は来春真打になる。佐助は若手で人情話をやらせたら右に出るものがいない。演劇界から落語界に入ったようだが、一人芝居と同じノリで、次々と大作をものにしている。

http://www.santacroche.co.jp/talent/gokaido/

 芝浜は、夫婦の愛情と賢妻を描いたもので、出だし、楽屋で何かあったのか、不安定な話しぶりだったが、徐々に調子が上がっていき、約30分、みっちり聞かせててくれた。

 来週は駒七に期待。