夏は冷たい菊茶

 3年前の8月末、中国に出張し、北京大学のゲストハウスで美味しい菊茶をいただいた。乾燥した菊の花と氷砂糖が湯飲みに入っており、注ぎ口が1メートル以上の大きなヤカンでお湯を注いでくれる。菊を食べないように、湯飲みの蓋を少しずらしてチョロチョロとお茶をすするのだが、香りも味ものど越しも爽やか。

 以来、夏は冷たい菊茶にしている。特に今年は中国の知り合いから美味しい菊茶をいただいた。氷砂糖の変わりに、乾燥棗(なつめ)を1個落とし、ほのかな甘みを加えている。