さおだけ屋はなぜ予約が多いのか?

 半年ほど前に出版された「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」がベストセラーを続けている。サブタイトル通り「身近な疑問からはじめる会計学」の本である。腰巻に書いてある通り、1時間で読める本である。

 文京区の図書館に21冊も置かれているが、ネット予約が可能なので、現在の予約数は282人、半年ほど前に見たときには、400近い人数だった。

 1時間で読める、735円の新書版なのに、なぜ予約が多いかというと、買うほどでもない本だからだと思う。話題の本をざっと見ておきたい読者が多いのであろう。

  

 「国家の品格」は8冊あり、178人が予約している。1人1週間借りるとすると、最後の人が借りられるのは、178÷8×7=156日後ということになる。

 リリー・フランキーの「東京タワー」は29冊あるが、予約数も609人とべらぼうに多い。これなども、買うほどでもない本だともう。