アップル対ソニー

 iPod nanoそしてiPod Videoの投入により、携帯音楽市場でアップルの一人勝ちが明確になってきた。iTune Music Store(iTMS)、Podcastなどトータル・ソリューションを全世界で提供しているので、他社の勝ち目はなくなった。

 オセロの時代、つまり、勝者が瞬く間にその座から引きずり下ろされるほど、テクノロジーの進化が激しいが、それでも、iPodiTMSを覆すのは困難だと思う。

  

 7、8年前、サンフランシスコのMac Worldでは、ジョブスは、ソニーを意識した発言を繰り返していた。ソニーVAIOMacユーザが流れていたからである。日米のエクセレント・カンパニーの代表である、アップルとソニーはパソコンで激突し、次に、携帯オーディオの世界では、アップルが瞬く間にソニーを抜き去ってしまった。

http://bizpal.jp/eijyo/20050106

 ソニーにも頑張ってもらいたいが、PSPの独自仕様ディスクなどを見ていると、PSPの映像関連の一部の市場もiPod Videoに取られてしまいそうだ。

  

 昨日、アップルの7~9月期(第4四半期)の決算が発表された。iPodの出荷台数は645万台、売上36.8億円、「純利益」4.3億円と、前年同期比で売上56%アップ、利益は何と4倍。shuffle、nano共に、フラッシュ・メモリーの価格から考えると激安商品だが、量産効果で、こんなにも利益が出ている。純利益なのがすごい。

 今期売上は139.3億ドル、純利益は13.35億ドルで、共に史上最高。株価もこの半年で35ドルから55ドルに上がっている。

http://www.apple.com/jp/news/2006/oct/12results.html

 値下げ戦争にさらされている、DELL、HP、LenovoなどのPCメーカーがうらやむ利益率である。