3階左2列目18番

 今日が最後のN響定期演奏会。ロシアのアンドレイ・ボレイコという未知の指揮者でブラームスのピアノ協奏曲1番。ピアノはネルソン・フレーレだったが、半分ウトウトしてしまった。この指揮者、端正な棒さばきとスタイルそして容姿で、日本でも人気が出そうだ。2曲目がフランクの交響詩「のろわれた狩人」、3曲目はストラヴィンスキーの「火の鳥」。

 ディアギレフ・バレー団のために書かれた曲だが、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」も含め、バレーを見てみたくなった。ピカソが背景画を描いたこともあるようだ。

 「火の鳥」は、アンセルメ指揮のものを、iPodに入れて予習していたが、中学3年の音楽の時間に向井迎先生から「偉大な指揮者が亡くなりましたね」と云われ、すかさず「エルネスト・アンセルメ」と答えたことを思い出した。

  

 N響の現在の会員券は1988年からだが、東京に出てきた1972年から、NHKホールにはよく通っていた。就職した1976年頃、定期会員だった時期もある。1988年、そろそろ俺もN響のS席!と思い、奮発したが、どうも1階席の老人ばかりで慇懃な雰囲気に馴染めず、2年ほどで3階席L2-18に退避した。ここは通路側の席でとても気に入っていた。

 この席は今日で終わりだが、来期、Aチクルス、Cチクルス共に、指揮者、曲目共に充実しているので、時々1回券で聴きにいきたいと思っている。4月のデュトワの「ファウストの劫罰」など売切れ必至である。

  

 日曜日の昼下がり、ホール前の違法ストリート・ライブを聴くのも楽しみだったが、今回は女性4人のアカペラ・グループが気に入った。良いハーモニーで抜きん出ていた。