5年後のパーソナルコンピュータ

 昨日の「HDDのないパソコン」の続編だが、HDDナシの次は、CPUナシが控えている。ブレイドPCである。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0406/30/news100.html

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/TOKU2/20050201/1/

 クライアントは画面とキーボード、つまりコンソールだけのダム(Dumb)端末で、IBM 3270との違いは、個々の端末のCPUやメモリがサーバ上に設置されている点である。

 ブレイドサーバが普及しない以上に、この仕組みには無理があり普及は見込めない。

  

 それでは、5年後のパソコンは、どのような物かといえば、私はインターネット端末だと思う。つまり、ブラウザーだけが載ったパソコンで、無線LANや携帯電話回線で常時インターネットに繋がっているデバイスである。ブラウザーを載せるにはOSやGUIが必要となり、ハードディスクも必須だが、5年後なら半導体メモリで充分だ。それに、OSとGUIブラウザー機能のみの軽量システム・ソフトの登場は明白で、だからこそ、AppleブラウザーIEから自前に切り替えたし、Firefoxの僅少な市場占有にも、マイクロソフトは神経を尖らせているのである。

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20080703,00.htm

 インターネット端末には、パソコンが下りてくるのか、携帯電話が上がってくるのか、興味深い。ネットに常時接続されている分、後者が有利だが、電話会社が重厚長大な動きではなく、ベンチャーマインドを持って事業に取り組めるか気になるところである。

 元来ブラウザーからローカル・ディスクをアクセスするのは不可だし、最初から「ストレージはサーバ上」となっている。最近流行のブログやソーシャル・ネットワークも、インターネット上のストレージを前提としたサービスである。このようなサーバー・アプリケーションは増え続けており、サブスクリプション型での利用も増加している。