藤むらの羊羹

 最近、落語は1ヶ月に1回程度。黒門亭には1年近く行っていない。

 鈴本の早朝寄席に10分ほど遅れて入ったら、贔屓の栄助が話していた。今日は栄助、亜郎が出るので200名近い入り。落語協会は真打を相変わらず量産しているので、彼らを早朝寄席で見られるのも今年限りか・・・

 三遊亭亜郎「たがや」http://ginjo.fc2web.com/29tagaya/tagaya.htm

 古今亭菊六「湯屋番」http://www.podcastjuice.jp/rakugo/2005/11/119_f2fe.html

 林家 彦丸「小間物屋政談」http://www.kakaa.or.jp/~fukasawa/komamono_ko.htm

 小間物屋政談には「藤むらの羊羹」という言葉が3回出てきた。2年ほど前にも書いたが、本郷三丁目交差点に近い羊羹の「藤むら」は長く店じまい。http://bizpal.jp/eijyo/00424

 隣の三原堂(http://www.wagashi.or.jp/tokyo/shop/1104.htm)は繁盛しているし、向かいの小間物屋「かねやす」もしっかり営業している。「本郷もかねやすまでは江戸の内」という川柳で有名な店である。25年ほど前、このビルの5Fにパソコン・ソフト開発会社「サムシンググッド」の本郷分室があった。

 藤むらは落語のみならず、漱石の「吾輩は猫である」や「草枕」にも登場する。西片に引っ越した17年ほど前から、何回か購入した。早い時間に行くと「生羊羹」というのがあり、これが柔らかくてサッパリした甘さで美味しかった。ここ1ヶ所だけなので、御遣い物としても重宝した。

 今、Webで調べてみたら、予約限定で夕方だけ店を開けているようだ。早速、電話してみよう。