数日前から噂が流れていた、ロイター買収が発表された。買収金額は2兆円。トヨタの利益と同じ金額である。 買ったのは、カナダのトムソンという会社。一般の人になじみの薄い会社で、日本語版Wikipediaにも掲載されていない。カノープスを買収したフランスのトムソン(http://bizpal.jp/eijyo/00586)とは異なる会社である。
トムソンという会社を知ったのは2002年の夏、サンフランシスコでのシーボルト・セミナー。その時のレポートが以下に入っている。タイトルは「XMLはヘッドライト」。先見性とデジタル化の推進が、今回の買収に繋がったと思う。
http://www.est.co.jp/ks/pinfo/20Seybold.htm
特許検索、商標検索が有名で、最近は、財務情報の配信も行っているようだ。朝日新聞に「カナダの金融情報大手トムソン」とあったが、正しくは「特許、学術情報大手」だと思う。出版社や新聞社も傘下に持っている。2001年の売上は8,600億円。社員44,000人中、技術者が7,000人!
http://www.thomsonscientific.jp/
http://www.thomsonfinancial.co.jp/
以下、ロイター通信社についてのメモ。
・1851年 ドイツ人ロイター氏が英国で設立。
・131カ国、200拠点、記者・カメラマン2400人
・売上6100億円 9割以上が金融関係の売上