アカデミー賞のスピーチ

 月曜日の夜、第78回アカデミー賞授賞式の模様をテレビで見た。「クラッシュ」、「ブローバック・マウンテン」、「シリアナ」、「ナイロビの蜂」など社会性の強いドラマが、主要な賞を独占した。

 「スターウォーズ エピソードIII」、「ナルニア国物語」、「キングコング」などの娯楽作品は、重要な賞をのがした。スターウォーズは最後なので、何かもらえると思ったが。

  

 スピーチが皆、素晴らしい。司会のジョン・スチュワートは業界ネタや人種ネタなどギリギリ・ジョークの連発だったが、しゃべりすぎ。今が旬のジョージ・クルーニー助演男優賞で「これで作品賞はもらいえない」とおどけてみせたし、リース・ウィザースプーンの「テネシー州の出身なのに、・・・」という素直なスピーチも良かった。

 迫力があったのは、社会派の「クラッシュ」、ポール・ハギス監督の脚本賞でのスピーチ。それと、名誉賞を受賞した「マッシュ」、ロバート・アルトマン氏のスピーチ。1925年2月20日生まれなので、81歳なのだが、スピーチの最後に付け足しで「30代の女性から心臓移植を受けたので、まだ大丈夫」と話していた。

 最近、話す機会が更に増えたが、こんなウィットに富んだスピーチをしてみたいものである。