ショスタコーヴィッチ弦楽四重奏曲 全曲演奏会

 朝、8:30に自宅を出て、四谷から青梅特快で3駅目の三鷹に9:22到着。横河やTEACを見ながらテクテク歩き、13分で武蔵野市民文化会館 小ホールへ。

 定刻の10:00にマンハッタン弦楽四重奏団(MSQ、http://www.manhattanstringquartet.com/)が登場。ショスタコーヴィッチが32歳のときに作曲した、弦楽四重奏曲 第1番からマラソン・コンサートがスタートした。

 午前中に1、2、3、4番、午後から5、6、7、8番、30分の休憩の後9、10、11、12番、ここで90分の夕食休憩の後13、14版と続き、場内を暗くして演奏された鎮魂歌のような15番が静かに終わったのが22:00。正に12時間のコンサートであった。朝、昼、夕方、夜と4ブロックに分かれているが、春(青年)、夏(壮年)、秋(熟年)、冬(老年)みたいなもので、最後の13、14、15番は難解な曲だし、クタクタになってしまった。

  

 MSQは何回もショスタコのマラソン・コンサートを行っており、優等生的な演奏。全員50代と思われるが、最後まで、緊張が持続し、しっかり演奏してくれた。聴く方も、熱心な方が多く、私の周りだけで、部厚い解説本を持った方が2人、楽譜持参の方が1人いた。

 小ホールは定員470名。95%くらいの入り。出入りもあったので、最初から最後まで聞いた人は、450人弱だと思う。昼食から戻ったら、高校の同級生 大石くんとバッタリ。ご夫婦で、5、6、7、8、9、10番を聴いて帰られた。良いとこ取りである。彼とは、6月の紀尾井ホール、ジュリアードSQ、フェルメールSQの演奏会でもバッタリ。

  

 ショスタコ弦楽四重奏曲は、1992年、銀座王子ホールショスタコーヴィッチSQの連続演奏会で数曲聴き、その後、ボロディンSQのCD6枚組みを購入、2001年、モルゴーアSQの連続演奏会も12番あたりを聴いた。

 2-IV、3、4、5、6、7、有名な8、9-III、11-II、Vなど気に入っている。8-IIなどロック好きの人にも聴いてもらいたい。

  

 最後にMSQと破格の料金を設定した武蔵野市、そして市の職員?なのに日曜日の朝から夜遅くまでお付き合いいただいたホール運営の皆さんに感謝。一生に一度の得がたい経験をさせていただいた。