iPodでクラシックは・・・

 iPodを楽しんでいるが、iTunesを10月に設定した際に、困ったナと思ったことが、現実問題になってしまった。iTunesは音楽の属性情報として、曲名、アーティスト、アルバム、ジャンルなどが設定でき、ポップスなら、間単に「A Day In The Life」、「Beatles」、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」、「Rock」となるが、クラシックの場合、演奏家よりも作曲家を優先したくなる。それに曲は楽章ごとのファイルの組み合わせだし、オペラなどは20曲、30曲の流れで構成されている。それを、上記の項目にどう当てはめるのか、難しい問題である。

 これは、iTunesだけではなく、http://bizpal.jp/eijyo/20030813でご紹介した、CDDBの問題でもある。CDDBは、はてなキーワードWikiPedia同様、ユーザが登録する仕組みなので、ユーザの勝手な判断で作曲者名が曲名欄に入っていたり、アーティスト欄に入っていたりと千差万別である。このあたり、http://bizpal.jp/eijyo/20041217で指摘した、「正しい情報」、「編集された情報」に通じる問題がある。その上、廉価版の音楽CDは書籍のISBN以上に、IDを使いまわししている。同じIDで何十種類ものCDが存在し、それらは、手入力することになる。

 「属性情報の設定欄」、「CDDBの勝手な登録」、「ID重複」に加えて、iTunesはMP3のメタ情報フィールドから属性情報を取り込むので、ユーザには見えなかった項目で勝手な設定が行われてしまう。

 私は、クラシックをシンフォニー、室内楽、オペラなどにジャンル分けし、その下が作曲者、次に楽曲という3階層のフォルダーで分類し管理していたが、フォルダー構成は無視されて、上記の属性情報が設定されてしまう。そのため、ショスタコ弦楽四重奏の8番を聞きたいなと思っても、MP3は掌に入っているのに、それがなかなか探し出せないのである。

  

 これから1年くらいかけて、iTunesの属性に合わせ楽曲名を再設定するか、クラシックは諦めて、ロック専用デバイスとしてiPodを使うか、決めなければならない。仕事でも判断しなければならない問題が山積みなのに、趣味の世界でまで岐路に立たされるとは夢にも思わなかった・・・