ThinkPad Forever 2

 12月9日、IBMからユーザ向けのメールが届いた。タイトルは「Lenovo社とのPC事業の戦略的提携つきまして」とあり、合弁の新会社の社長名まで書いてある。

http://www.ibm.com/news/jp/2004/12/12092.html

 ThinkPadブランドは継承されるが、ThinkPadユーザが感じている、「たゆまぬ努力」と「大胆な発想」は、継承できるのだろうか。

 「たゆまぬ努力」とは、新製品が出るたびに改良されることで、たとえばT21は2年目にキーボードの右端の筐体が割れてしまった。手置き部分だけを持って、開いたまま持ち運ぶという私の無謀な扱いによるものだが、T40では、この部分が最初から切れていて、柔構造になっている。

 画面の上部に付いたキーボードを照らすランプも機内ではとても重宝している。このランプの点灯がFn+PgUpつまりキーボードの右上と左下というのも暗がりではありがたい。開閉も鉄のヒンジでスムーズだし、ラッチレバーが一個で片手で閉けられるのも、屋外ではありがたい。これらの形はT40で完成されており、T41、T42はCPUやDVDドライブなど、中身の最新化が中心となっている。

 また、T40でトラックポイントのラバーキャップが三種類用意されていたのには驚いた。ポインティング・デバイスは、キーボード以上に多用するGUIの根幹なので、その「さわり心地」はとても重要である。

 「大胆な発想」は、何と言っても、キーボードの中心に赤い棒を立てたことである。それに、ボディーから飛び出すバタフライ・キーボードにも驚かされた。

http://www-6.ibm.com/jp/pc/prod/ha/0465a.html

 この考え方は、X21などの「はみ出しキーボード」に引き継がれている。

 以下の、IBM大和研究所、内藤フェローの言葉通り、日本の技術者魂のかたまりのようなThinkPadは不滅であって欲しい。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1217/ibm.htm

  

その1⇒ http://bizpal.jp/eijyo/20041209