正しい情報を求めて

 本日、志賀さんに「Google図書館と提携して蔵書の検索を行うんですって?」と訊かれた。以下の12月14日のロイター電の件である。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0412/14/news059.html

 全米7ヵ所の図書館の蔵書をデジタル化し、検索結果の該当ページを、彼らのGoogle Print機能で画面表示させる。上記のITmediaにはスキャンと書いてあるが、Google検索なので、画像ではなくテキスト化することになる。ハーバード大学スタンフォード大学ミシガン大学オックスフォード大学、ニューヨーク公図書館とそうそうたる図書館が参加している。

 以下にサンプル画面など、詳しく解説されている。

http://print.google.com/googleprint/library.html

  

 一昨日、塚本さんと、AmazonのSearch Inside the Bookに関連した話をした。Amazonが2003年10月に発表した、本の内容を検索するサービスで、出版社190社の12万点の書籍を対象とし、合計3300万頁の全文検索サービスである。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20061594,00.htm

 検索結果から、即、電子書籍をダウンロードするのではなく、紙の本の販売につなげることを目的としている。この検索用のデジタル・データの作成を1冊20ドル程度で行うとのこと。アルファベット26文字だからこその価格で、日本の7000文字近い漢字に外字も加わった世界では、にわかに信じ難い金額である。

 AmazonA9.comで検索サービスへの参入を狙っている。

  

 GoogleAmazonというインターネットの中で生まれ、急成長した巨大企業が共に、著者が書き、出版社が編集した「書籍」の内容をインターネットの世界に取り込もうとする努力に敬意を表したい。

 今後、私のようなブロガーが増大し、何が正しい情報なのか、今以上に混沌とした世界が出現するわけで、出版社で編集済みの正しい情報と、ブロガーの曖昧な情報を区別して検索する仕組みも、近い将来、登場するものと思われる。