あるレポートで、「苺が好きか嫌いか」という言い回しを使った。1968年ニューヨーク、コロンビア大学の学生運動をまとめたジェームス・クーネンJames S. Kunenのレポート「イチゴ白書(The Strawberry Statement: Notes of a College Revolutionary)」の「苺」である。
団交の学生に対して、学長が「ベトナム反戦、人種差別など、君たちが議論しているのは、苺が好きか嫌いか程度のことなのだ」と述べたことに由来している。
この本は1970年、キム・ダービー主演の「イチゴ白書」という映画になったが、ニール・ヤングの「Helpless」、バフィー・セントメリーの「Circle Game」(作曲はジョニ・ミッチェル)などいい歌がたくさん挿入されている。特に、ラストの機動隊突入直前のジョン・レノン「Give Peace the Chance(平和にチャンスを)」には感動した。
この映画に触発されて荒井由美が作った歌が、「イチゴ白書をもう一度」である。