アンコールはジムノペディ

 ここ数年、オーケストラは読売日響。通常はウィークデイの夜、池袋の芸術劇場なのだが、4月は指揮者のスケジュールの関係なのか土曜日の18:00。常任指揮者シルヴァン・カンブルランのお披露目で、全曲フランスもの。

ラモー:歌劇〈ダルダニュス〉組曲から

ラヴェルクープランの墓

ベルリオーズ幻想交響曲

 ラモーは17世紀バロック時代の人で聴く機会が少ないが、イギリスのトラッド風のメロディーもあり聴きやすかった。

 幻想でオケはクタクタのはずだが、カンブルランはアンコールの指揮棒を小さく振り下ろした。2台のハープが聴きなれた音をはじき、それにヴァイオリンが細い主旋律を奏ではじめた。エリック・サティーのジムノペディーだった。

 この曲を知ったのは、1960年代Blood,Sweat&Tearsの2ndアルバム。その後、チッコリーニのピアノでよく聴いていたが、オーケストラは初体験。ラモー、ラヴェルベルリオーズを締めくくるには最適な曲であった。

 会場でIIZUKA Tさんにバッタリ。以前N響でもお会いしたが、いつも奥さんと二人。趣味が同じなのはうらやましい。