東江楼、來佑、福満楼

30年以上前、池袋、立教大学の手前に「東江楼」という客家(はっか)料理の店がありました。知ったきっかけは忘れてしまいましたが、美味しくて何度も通いました。「3ラウンド」つまり数品のオーダーを3回繰り返したこともあります。夜9時過ぎになると、二階の隅の円卓に料理人が集まり夕食。その賄い飯がとても美味しそうでした。
1990年代のバブル期に閉店してしまい、その後、池袋で下車した際には「再開していないかな」と何度も跡地に足をはこびました。
 
2007年3月17日(土)、岩波書店の西川取締役が前年の3月に75歳で亡くなられたので、有志で千歳烏山の存明寺にお墓参りの行きました。懇親会の場所を決めていなかったので、飲み屋を物色しながら商店街を歩きました。お寺からの帰り、食道楽の学研小山さんと意見が一致し「福満楼」という地下にある台湾料理店に入りました。
 
自由国民社 長谷川さん、コスモピア坂本さん、三省堂 山田さん、SONY 田中さん、じほう武田さん、日外アソシエーツ高畑さん、講談社 金子さんの9人で円卓を囲みたくさん食べました。翌年も福満楼にお邪魔し「東坡肉のパン包み」を食べたところ、懐かしの東江楼の味がしたので、「昔、池袋に・・・」と話し始めたら、奥さんが手の甲にボールペンで「東江楼」と書き「ここですか?」というのです「そうです」と答えると「主人はそこで働いていました」と、奥から料理を作っているご主人を引っ張り出してきたのでビックリ。
 
この時、西巣鴨に東江楼の料理長だった葉さんの「來佑(来佑)」という店があり、立教大学の先生方はそちらに行かれているとの話を聞きました。そのことをブログに書いたら、大修館書店の飯塚さんも東江楼のファンだったことが判明し、2008年から10年にかけて、ご家族や会社の方々と何回も宴会をしました。葉さんから、東江楼を経営していた周さんは先日70歳で亡くなった、來佑は創業13年、パンフレットの写真は「私」などお聞きしました。
 
その来佑も2010年頃に閉店してしまいました。葉さんは台湾でレストランを開かれた後、日本に戻り、釣りを楽しみながら過ごされているとの事です。
福満楼で10年間、年に数回、円卓を囲んでいます。千歳烏山で店を開いて20年、黄さんの美味しい料理と奥さん(王さん)との会話を楽しんでいます。たくさん食べて飲んで3000~4000円くらい。是非、行ってみてください。
2023年4月追記:黄さんの話では、東江楼が閉店して35年、福満楼は開店して25年との事です。
  • IIZUKA Tさんのブログ
  • 西巣鴨:來佑(閉店)
  • 千歳烏山:福満楼   ※「東江楼」でググるとこの3サイトが出てきます。
  • 西川取締役広辞苑 第三版CD-ROM(1986年10月発売)の製作を主導され、SONY電子ブックコミッティ(1988年-2000年4月)の会長として日本の電子出版を牽引されました。明るい酒豪でした。
  • 学研小山さん:学研で辞典部長、電子出版部長を歴任され、電子ブックコミッティでは電子出版フォーマットNetEBを推進。青葉台のお宅に何度も伺いましたが、相当のグルメで野菜はすべて家庭菜園で栽培し、鱧をさばいてご馳走になったこともあります。

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