Google Motoloraを買収

 昨晩から、このニュースがIT業界を飛び回っている。今朝の日経は、「特許戦争に勝つための特許獲得」が主目的と報じたが、「iPadに勝つためのデバイス取得」が見え隠れする。サムソンその関係を危ぶむ声も出ている。

 今年3月「iPad 1億台」http://www.sogotosho.daimokuroku.com/?index=shimokawa&date=20110311 というコラムで、以下のように書いた。

 他社はジョブ管理、タスク管理というデバイス側の発想でOS(基本ソフト)をボトムアップで作っているが、アップルは「なめらかなユーザインタフェースがすべて」。使い心地の良さを実現すべく、トップダウンで、OS、ハードウェア、CPUをデザインしている。これは、すべてを自社でデザインしている会社だから言えることで、OSをグーグルやマイクロソフトから供給してもらい、CPUにインテルNVIDIAクアルコムを使っても、タブレット製品全体のバランスが崩れてしまい、結局コスト高になる。

 アップルは、iPhoneiPadの部品を共通化し、100万単位で発注するので、製造コストでも圧倒的に有利。なので、「2011年はiPad2の年」になることが明白だし、「CPUの動作速度やメモリ容量を競っても意味がない」。HPが自前のWebOSを使ってタブレットを出すことにしたのも同じ理由だと思う。

 次にGoogleが狙うのは、NVIDIAか、クアルコムか???