Kindle for iPhone

 旧聞だが、Amazonが5日に発表したKindle for iPhoneには驚いた。

http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0903/05/news054.html

 音楽でのiPod同様、Amazon電子書籍での垂直統合型のビジネスモデルを目指しており、しかもKindle2を出荷したばかりなのに、デバイスとコンテンツを切り離すという大英断をジェフ・ベゾスはやってのけた。

 このソフト、早速社内でApp Storeからのダウンロードを試みたが、提供地域が北米に限定されており、インストールできなかった。

 Kindle for iPhoneすなわち、iPhone用のmobipocketビュアーに期待する声は以前から挙がっていたが、Kindleは2機種合計でも100万台以下。かたやiPhoneは全世界で1300万台。しかも、現状の3.5インチ画面にとどまらず、5インチiPhoneや、7インチiPod touchを発表する噂が飛び交っている。Kindleはモノクロ6.1インチ、7インチのカラー液晶iPodが登場すれが、電子出版に世界規模の大きな衝撃を与えることになる。

 また、無料のKindle for iPhoneApp Storeからインストールした後は、Amazon.comで新刊ハードカバー(書籍の定価は30ドル前後)をすべて9.99ドルで購入できる。つまり「コンテンツはすべてiTune Storeから」というAppleの集金マシンを使わず、客をAmazon.comに引っ張ってくる力をKindle for iPhoneは持っている。