ガラパゴスを世界へ

 社内は、iPhoneの出荷日と価格の話でもちきり。7月11日も199ドルもまったく想定外!

 クリスマス商戦か?とゆっくり構えていたが、1ヵ月後だと、いくつかソフトを作るつもりだが、お手上げ状態。ちょうど、出展する東京国際ブックフェア(TIBF)との重なるので、デモ版の発表くらい行いたいのだが。

 399ドルを199ドルに値下げしたのもビックリ。iPhoneの敵はAndroidなのだが、Addroidは一介のOSにしか過ぎず、iPhoneは垂直統合型のビジネスモデルなので、今回、その強みを最大限に発揮したのだと思う。つまり、30%とも予想されている通信費からのロイヤリティーでデバイス代を補填するのであろう。日本の販売奨励金と同じ発想だが、キャリア主導ではなくApple主導である。

 iPhoneのビジネスモデルは、我々がアプリを作っても、Appleの管理下で配信され、音楽以外のコンテンツもApple主導での配信を想定しているので、そこからもお金が落ちる。Windows Mobileマイクロソフトがこんなモデルを作ったら業界全体から反発をくらったハズだが、Jobsがやると、認められてしまうのが面白い。

 つまり、docomoauがやっている「ガラパゴス」と同じことを世界規模でAppleが推進するわけだ。なので、iPhoneは199ではなく1ドルでもOK。孫さんも19,900円くらいの値付けはするだろう。

 ちょっと気になったのは、Jobsさんの体調。孫さんとのツーショットなどすごく痩せて見える。癌で何人も身近な人を亡くしているので、とても心配。

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/06/10/008/index.html

【06.11追記】 今朝の日経に「従来の通信費ロイヤリティーを改定し、販売奨励金も」とある。正にガラパゴス