Kindleはスルメ

 Amazonの読書端末Kindleを入手して1ヶ月が過ぎたが、ジワジワとその良さが判ってきた。よく考えられたデバイスだと思う。何といっても最大の特徴はケータイ電波EV-DOによる常時接続。「常にネットに繋がっている」心地よさを米国のユーザは味わっていると思う。それに電子ペーパーディスプレイの採用も見逃せない。表示速度が遅いのが難点だが、眼にやさしく、正にPaper Like Display。

 iPodが登場したのは2001年11月、iTunes Music Storeが登場したのは2003年4月、この間iPodは単なる再生装置だったわけだが、KindleAmazon.comに10万点の電子書籍を揃えて登場した。サーバ(Amazon)とデバイス(Kindle)それを繋ぐライン(EV-DO)がセットでの登場なので成功間違いなし。後世に残るデバイスだと思う。

 スルメとガムという喩えがある。噛めば噛むほど味が出る「スルメ」と最初だけ味があるがやがて捨てられる「ガム」。

 「Kindleはスルメだと思う」と、本日、Amazon Japanの旧知の女性に話したら「ちょっと匂いますか?」と言われてしまった。確かにジェフ・ベゾスさんの匂いがする。鋭いマーケッターの匂い。

 因みに、ガムだなと思うのは「セカンド・ライフ」。あんな物に大金を投じてショウルームを作る日本の大企業の気が知れない。誰かに騙されているのかも・・・