あなたの無線を、隣人にも分けてあげましょう

 大津山さんからお誘いがあり、六本木のトラベルカフェ(http://www.travelcafe.co.jp/shop/nzroppongi/)で、話題のfonの事業説明を聞いた。無料の無線LANアクセスポイント付きの端末を1,980円で販売している会社である。スペインに本社があり世界規模で無料の無線LAN環境を構築しつつある。

http://www.fon.com/jp/

 fonには興味があり1ヶ月ほど前に会社に設置した。興味の発端はサンフランシスコの元祖フリーペーパー「San Francisco Bay Gurdian」2003年11月19日号に掲載された、Lauren Gelmanというスタンフォード大学の研究者が書いた「Grassroots Internet =S.F. activists want to bring WiFi to your neighborhood - for free.=」というコラムである。この中でSFLanというプロジェクトが紹介されており、1000ドルで自分用と隣人用の2本のアンテナが立った無線LAN端末が購入できるとある。ピッピー発祥の地に相応しい考え方に感動し、写真の通り今でもその頁を大切に持っている。

 その後、孫さんが無線端末を街頭で配り始めたが、きっとこれには2本アンテナが入っており、知らぬ間に日本中に巨大な無線環境が構築されるのかな?と思ったが、残念ながら1本しかアンテナは立っていないようだ。いや、まだ断定はできない。明日にでも緊急記者会見があるかも!?

 本日、fon japanの千川原さんから今後の計画などをお聞きしたが、3年半で1000ドル(120,000円)が1,980円になってしまった。

 冒頭「シリコンバレーの思想と資金が中国、欧州で開花している」との説明があったが、Archive.orgを提唱したBrewster KahleのSFLan運動にGoogleeBay(Skype)の資金がスペインで合流し、世界に普及するという、正にインターネット的なムーブメントになっている。

 この博愛精神的なプロジェクトの成功を祈りたい。