ウィルス 究極の寄生生命体

 24を見ていたら、NHK教育TVの人間講座で「ウィルス 究極の寄生生命体」を録画していたことを思い出した。25分8回シリーズで東大医科学研究所の山内名誉教授が解説された。

 要約すると以下の通り。

・ウィルスは30億年前から存在する生命体。人類は20万年前から。

・動物と共存しており、野性動物のウィルスのほとんどは解明されていない。

 蝙蝠だけで5種類。その内3種類は人に感染する。人のウィルスは約300種類。

・細菌は自己増殖できるが、ウィルスは生物に寄生してしか存在できない。

 ウィルスは細菌の1/10~1/100の大きさ。遺伝子は8~300個。

・24時間で最大10万倍、人間の増殖力の数百万倍。感染により増殖。

・空気感染、飛沫感染(SARS)、濃密接触感染(HIV)

・ジェンナーの種痘、パスツール狂犬病ワクチンが貢献。

・1980年WHOが天然痘の撲滅を宣言。ウィルスを人類が克服したと思われたが・・・

・1980年代後半 サンフランシスコでHIV(エイズ)が流行。現在も世界で400万人が感染。

 感染症監視ネットワークが確立http://www.fas.org/promedしかし、薬に抵抗するHIVウィルスも出現。

・1997年ニューヨークで烏の大量死。西ナイル熱。蚊を媒介し人も感染。

・2003年2月香港でSARS発生。 8000名が感染し、774名が死亡。

 競争相手の研究者がインターネットで国際連携し数ヶ月で解明。エイズの解明には2年かかった。

・2003年韓国で鳥インフルエンザ

  

 Xファイルにもウィルスねたが沢山あるし、24や様々な映画で、FBI、CIAと並んで、CDC(米国疾病制圧予防センターhttp://www.cdc.gov/)が良く登場する。

 とても興味深い講座だった。この人間講座、気に入っていたのに3月で終了したようだ。

http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/

 これこそ、韓国ではないがVODで過去のライブラリーを見たくなる。それに、是非、新講座を再開して欲しい。