韓国最新IT事情 3

 火曜日のiPark Tokyoセミナー、趙さんの講演の内容が濃かったので、今日も続編を書く。

  

■知識検索

 ネット上でのQ&A、日本では「教えて!goo」(http://oshiete.goo.ne.jp)、「人力検索はてな」(http://www.hatena.ne.jp/)が有名だが、ビジネスになっているとは思えない。

 韓国でも有料化で失敗した企業もあり、利用は無料で、広告収入型が多い。「知識取引」というサイトも登場し、宿題やレポートを代行してくれる。

■音楽ポータル

 SKテレコムとLGテレコムが先行。PCと携帯でサービスしているが、携帯電話の販売が主目的。2005年のオンライン(デジタル音楽)市場規模は2500億ウォンで、オフライン(CD)市場の2.5倍と予測。韓国ではDVDはレンタルのみで販売はナシ、逆にCDはレンタルなしで販売のみなので、デジタル音楽が隆盛となる。

 サイトで自分が購入したアルバムを披露することができ、購買意欲を煽っている。

■カートライダー

 8人参加のカーレース・オンラインゲームで爆発的にヒット。レースに勝つとルチ(サイバーマネー)がもらえる。ルチでアイテムを購入できるが、アイテムには有効期限がある。

 会員1100万人、22万人同時接続、高いレースカーは4万ウォン。高価なほど速いし勝てる!。お菓子やゲーム本と連携し、間接的にルチを買ってもらう戦略。

 月次売上50億ウォンでHOMPYより多い。韓国の輸入車月次売上が30億ウォンなので、何とベンツやBMWよりも売れている!

■テレビドラマのネット放送

 民放テレビ局で全番組をTVとネットで同時に放送し、24時間以内の全番組をネットで再放送。その上、VOD(オンデマンド)で、過去の番組も50~100円で見ることができる。

 ビデオに予約録画する人は大幅に減少。VODにはネット専用の広告がドラマの下に必ず入る。この辺り、ライブドアとフジテレビの一件を思い出した。

■iPark Tokyo

http://www.iparktokyo.com/

 韓国のIT戦略の海外拠点で、東京、大阪のほか、シリコンバレー、ロンドン、北京などに事務所を置いている。韓国企業との提携に興味をもたれた場合は、直接、お問合せいただきたい。