林家正蔵と海老名家

 朝、上野鈴本の前に人だかりしていて通れない。何事かと思ったら林家こぶ平の九代目林家正蔵襲名記念パレードの出発点だった。テレビカメラもたくさん並んでいる。「下町感謝の日」と銘打ち、10:30に鈴本を出発して、上野駅、上野寛永寺、浅草雷門、仲見世、伝法院と廻り、最後が浅草演芸場。15:00から浅草公会堂で無料の落語会も予定されている。木久蔵、小朝、鶴瓶志の輔、花禄などが随行し、まさに御成である。

http://www.sanpeido.com/popup_ex/shitamachikansya.htm

 土曜日の夕刊に全面広告が出ていたが、正蔵の名前を継いでいる海老名家は、海老名香葉子さん(こぶ平、いっ平のお母さん、林家三平の奥さん)が立派に家を盛り立てている。長女みどりは峰竜太、次女泰葉は春風亭小朝に嫁がせ、自らも「十万人の青空」という、東京大空襲60年を記念するイベントを3月7日に主催したばかり。71歳だが活躍されている。

http://www.sanpeido.com/popup_ex/aozora_popup.htm

 http://d.hatena.ne.jp/eijyo/20041212の通り、こぶ平を今でも育てている姿勢が素晴らしい。

  

 鈴本の早朝寄席は、10:00の開口一番、こぶ平の挨拶で始まった。外の喧騒で呼び込まれた人も多いようで70人ほどの入り。柳家小権太(寿限無)、春風亭栄助(自作:権太郎とさん喬?)、柳家喬之助(粗忽長屋)、入船亭遊一(干物箱)というメンバーとネタだったが、二ツ目になったばかりの遊一を含め、良い出来だった。栄助はだんだん支離滅裂になっているが、それがまた面白い。